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禁煙治療
喫煙が体に良くないということは喫煙者、非喫煙者とも、よくわかっていると思います。
でも、なかなかやめられない、でもやめたいという方が多くいらっしゃると思います。
そこで、多くの医療機関で禁煙治療をするところが増えてきています。
これも、昨今の禁煙ブームの影響で、禁煙治療が世間に広まったからでしょうし、健康保険での禁煙治療が受けられるといったことも影響しているのではないでしょうか。 |
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2005年11月には『9学会合同禁煙ガイドライン』が策定されました。
主に循環器、呼吸器、小児科、産婦人科、歯科などの学会の関係者がとにかく喫煙率を下げるために医療従事者がおこなえることの様々な指針を提供しています。
このガイドラインの基本視点は喫煙を『喫煙病』という全身疾患ととらえるということです。
喫煙すると数秒でニコチンは脳内に達し、脳内報酬回路に作用し、さまざまな神経伝達物質を放出し、生理的には体験できない強い快感をもたらします。
その快感のためニコチンを繰り返し摂取するようになる悪循環が形成されます。
そして、それにともないニコチンに対する受容体も増加し、さらなるニコチン摂取となり、中止すると離脱症状が出現するため、依存症が形成されます。
これが、ニコチン依存症という病気です。
禁煙治療の原則
タバコの心理的依存(習慣依存)とニコチン依存の禁煙治療をすることです。
その為、禁煙治療者には心理的依存で喫煙する行動を別な行動にしたり、ニコチン依存をたばこではなく、ニコチンだけを身体に入れることで禁煙を促す禁煙治療をします。
行動療法;食後一服する人は、チョコを食べるとか歯を磨くといったように、吸う行為を別な行動にする禁煙治療が医師との相談で決められます。
薬物療法;現在、日本ではニコチンガムとニコチンパッチが使えます。ニコチンガムは院外薬局で購入できます。これで禁煙できなかった多くの方が禁煙外来を受診し、医師の指導のもとニコチンパッチを処方されます。
厚生労働省
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